準1級合格後にすべき10のこと

結論: 英検準1級合格はゴールではなく通過点です。合格後に何もしなければ英語力は徐々に落ちていきます。大学入試での活用、英語力の維持、そして1級や実践的な英語運用力へのステップアップを意識した行動を取ることが、準1級取得を本当の意味で「武器」に変えます。

なぜ準1級合格後の過ごし方が重要なのか

準1級は高校生にとって非常に高いレベルの資格であることに疑いはありません。ですが、「取ったら終わり」にしてしまうと、二次試験対策で鍛えたスピーキング力やライティング力は使わなければ数ヶ月で鈍っていきます。また、多くの大学入試で準1級は「英語力の証明」として非常に有利に働くため、合格をどう活かすかで大学受験の戦略そのものが変わってきます。せっかく積み上げた思考力・論理構成力という土台を、次のステージにつなげることが重要です。

準1級合格後にすべき10のこと

1. 大学入試での活用方法を今すぐ調べる

多くの私立大学・国公立大学が準1級を英語外部試験活用入試のスコアとして認定しています。志望校の入試要項を早い段階で確認し、出願方法や有効期限を把握しておきましょう。

2. スピーキング力を落とさない環境を作る

二次試験のために鍛えたスピーキング力は、使わなければ最も早く衰える力です。オンライン英会話や、英語でのディスカッションの機会を月数回でも継続することが重要です。

3. 英語で「読む」習慣を英字ニュースに広げる

英検の長文だけでなく、実際の英字ニュース(Japan Timesなどから始めてみましょう)を読む習慣に切り替えることで、より実践的な読解力が身につきます。

4. ライティングを「型」から「自分の言葉」へ発展させる

英検対策で身につけた意見文の型を土台に、より自由なテーマでエッセイを書く練習に挑戦すると、大学のレポートや小論文にも応用できる力になります。

5. 英検1級の存在を意識しておく

すぐに挑戦する必要はありませんが、1級がどのようなレベルかを知っておくことで、大学入学後や将来のキャリアにおける英語学習の見通しが立てやすくなります。

6. 得た「思考力」を他教科にも転用する

準1級合格までに鍛えた、抽象的なテーマについて筋道立てて考える力は、現代文や小論文、大学入試の総合型選抜など、英語以外の場面でも大きな武器になります。英語の勉強は日本語の勉強でもあったことに気づくことができれば、英語の真の価値が生まれることになります。

7. 英語を使う経験を「本物の場」で積む

模擬国連、英語ディベート大会、留学プログラムなど、実際に英語を使う場に一歩踏み出すことで、試験のための英語から使うための英語へと意識が変わります。実際に参加する機会がない方は、YouTubeなどを活用し、どのような英語が繰り広げられているのかだけでもチェックしましょう。

8. 後輩や周囲に教える経験をしてみる

人に教えることは最も効果的な復習方法の一つです。準2級・2級を目指す後輩に英作文を見てあげるなどの経験は、自分の理解の穴を発見する機会にもなります。「実は分かっていない」というのは教えて初めて気づくことも多いものです。

9. 英語以外の言語や分野にも視野を広げる

英語という一つの言語を高いレベルまで習得した経験は、他の外国語学習や、専門分野の学習にも応用できる「学び方」そのものの財産になります。例えば、SVOという文型は中国語にも共通するところがあります。

10. 定期的に英語力をチェックする仕組みを持つ

半年に一度など、模試や英検準1級以上のリスニング・長文問題を解いてみることで、英語力が落ちていないかを客観的に確認する習慣を持ちましょう。

準1級合格後によくある落とし穴

「合格したから安心」と学習をゼロにしてしまうケースが最も多い落とし穴です。特にスピーキングとライティングは使わない期間が長いほど戻すのに時間がかかります。合格直後の1〜2ヶ月は気を緩めても構いませんが、そこから先は「維持」を意識した軽い学習を継続することをおすすめします。

また、私自身も地方公立高校出身で東京の大学に進学した者ですが、英検準1級に合格した方のほとんどが東京・大阪などの大都市の有名大学に進学することになると思います。しかし、そのような大都市の学生にとっては準1級などは珍しくもなく、最近では1級をもって大学に入学する者もいることを知っておくべきです。

そして英検1級ですら、英語上達の道半ばであることを強く意識しておくべきです。自らの強みが英語にあると思う者は決してあなただけではないのです。地方にあって切磋琢磨できる環境が限られている中で、都会の高校生は身近に外国人や英検準1級・1級ホルダーがごまんといる環境で過ごしているのです。

はると先生の英検レッスンでのサポート

はると先生の英検レッスンでは、準1級合格後の生徒に対しても、大学入試での活用方法のご相談や、スピーキング・ライティング力を維持するための継続的な演習など、合格後を見据えたサポートを行っています。合格を一時的な成果で終わらせず、大学入試や将来につながる力として定着させることを大切にしています。

無論ですが、英検1級への挑戦もサポートしています。せっかく準1級まで伸ばした英語の実力を頂点手前でとどめる理由はありません。

よくある質問

Q. 準1級合格後、英語の勉強をどのくらいのペースで続ければいいですか?

A. 毎日でなくても構いません。週2〜3回、英語のニュースを読む、英語で話す機会を作るなど、軽くでも継続することが力の維持につながります。単語の知識やスピーキングの精度は、あっという間にさび付きます。他の教科が忙しくとも生活リズムの中に15分でもいいので、英語の時間を取り入れましょう。

Q. 準1級を大学入試に使う場合、注意点はありますか?

A. 大学ごとにスコアの有効期限や出願方法が異なるため、志望校の募集要項を早めに確認し、必要であれば出願準備を逆算しておくことが重要です。

Q. すぐに英検1級を目指すべきですか?

A. 必須ではありません。大学入試を優先しつつ、1級は大学入学後の目標として位置づける方も多くいらっしゃいます。1級は非常に専門性の高い語彙やスピーキング能力が求められます。大学入試を間近に控えての1級受験を決めるには相当の覚悟が必要です。