英検受験がなぜ重要なのか -本質的なメリット-

「英検合格」ではなく「英検受験」というタイトルとしたのは、そもそも英検を受験して4技能試験(1次試験に合格しなければスピーキングはありませんが…)を適切なレベルで挑戦するということは非常に重要な体験になります。

もちろん受験に先立って、4技能の底上げをすることも重要なメリットではあります。しかし、それよりも自分の限界値を引き上げるためにどのくらいの努力量と時間が必要なのかを知っておくことが後々の人生で重要になってくるからです。

たとえば、私は英語とは異なる分野で行政書士資格を保有していますが、法律の条文であったり、過去問を解いたりする上で「技能」という観点から、攻略していきました。たとえば善意・無過失といった法律用語の蓄積は英単語・英熟語を蓄積することと大差はありません。法律用語は日本語であって日本語ではないと言えるほど我々が普段使う日常語ではないからです。

また、法律の条文や問題文を読む際にはそうした法律語彙をもってして、素早く論点を読み取り、要約して正誤を判断するというのはリーディングともいうべき分野です。

加えて、行政書士試験では記述式問題があり、私が受験した年度では民法分野で動産売買の先取特権がテーマで出題されました。これについてもテーマが与えられ、条文や判例といったポイントに沿って、法律用語を適切に用いて記述します。英検ではテーマに対して自分の意見を書くことが重要ですが、ある程度「型・パターン」は決まっている点も似ています。

こうした方法論で私は行政書士試験を一発合格したのですが、英検で鍛えられた分野別攻略という考え方がなければ合格は無理だったように思います。また、分野ごとに細分化して、ボキャブラリ確立・情報処理/要約・アウトプット思考というスキルを身に着けていたことも大いに役立ったと思います。

英語は1つのツールに過ぎませんし、そのツールの運用能力を計測する英検に合格することが人生のすべてではない方がほとんどでしょう。しかし、学生のうちから英検に触れて、分野別攻略や細分化されたスキル向上を意識すれば、自分なりの思考フレームワークが徐々に形成されていくと思います。

しかもこの思考フレームワークは専門性を高めれば高めるほど、また分野横断的に多分野に専門を確立しようとするほどに役立つ、一生の財産になると私は思います。