「英検2級の単語帳を何周もしているのに、大問1で間違えてしまう」
そんな受験生は少なくありません。英検2級の大問1は、単純に「英単語の日本語訳を覚えているか」を確認する問題ではありません。
英文の中で、その単語・熟語を正しく使えるか。
ここが重要です。
この記事では、英検2級の大問1「短文の語句空所補充」で点数を伸ばすために、何を覚え、どのように問題を解けばよいのかを解説します。
結論:英検2級の大問1は「意味+使われ方」で覚える
英検2級の大問1対策で最も重要なのは、単語を
英単語 → 日本語訳
だけで覚えないことです。
たとえば、
reduce = 減らす
とだけ覚えるのではなく、
reduce costs
費用を削減する
reduce waste
ごみを減らす
reduce the risk
リスクを減らす
というように、実際に一緒に使われる語句までセットで覚える方が実戦的です。
大問1では単語そのものの知識だけでなく、「この英文なら、どの語が自然に入るか」を判断する力が必要だからです。
英検2級・大問1とは?
英検2級のリーディングでは、最初に「短文の語句空所補充」が出題されます。
現在の英検2級では17問です。
英文や短い会話文の一部が空欄になっており、4つの選択肢から最も適切な語句を選びます。
つまり大問1は、
「英検2級レベルの語彙を、文脈の中で正しく判断できるか」
を見る問題です。
なぜ「単語帳を覚えたのに解けない」のか?
ここが英検2級対策では非常に重要です。たとえば、4つの選択肢の日本語訳をすべて知っていたとします。それでも、
「どれも意味が合いそう……」
となることがあります。これは語彙力がゼロなのではありません。
単語を「日本語訳」でしか覚えていない可能性があります。
英単語には、それぞれ使われやすい文脈があります。
たとえば、
- solve a problem
- achieve a goal
- provide information
- prevent accidents
- increase sales
のような組み合わせです。
英検2級では、このような単語同士の自然な結びつき(コロケーション)を知っていると、正解を判断しやすくなります。
大問1は「空欄だけ」を見てはいけない
大問1でありがちな失敗が、
空欄 → 選択肢
の順番だけで問題を解こうとすることです。
おすすめは、
①英文全体を読む
↓
②空欄にどんな意味が必要か考える
↓
③選択肢を見る
↓
④前後の語との組み合わせを確認する
という順番です。
先に選択肢を見ると、知っている単語に引っ張られることがあります。
まず「空欄に入りそうな意味」を予測する
たとえば次のような英文があったとします。
The city started a new program to ( ) the amount of plastic waste.
選択肢を見る前に考えます。
「プラスチックごみの量を○○するために、新しい取り組みを始めた」
この文脈なら、「減らす」のような意味が必要だと予測できます。
そのうえで選択肢を見る。
この方法なら、選択肢の紛らわしい単語に振り回されにくくなります。
文法から選択肢を減らせることもある
大問1は語彙問題ですが、文法知識も武器になります。空欄の前後を見て、
- 名詞が必要なのか
- 動詞が必要なのか
- 形容詞が必要なのか
- 副詞が必要なのか
を判断できれば、選択肢を絞れる場合があります。このテクニックはTOEICにも通ずるところがあります。たとえば、
The new system is very ( ).
なら、veryの後ろなので形容詞が来る可能性が高いと判断できます。
つまり英検2級の大問1は、
語彙力 × 文脈判断 × 文法
で解く問題でもあります。付け加えると、品詞の中でも特に「副詞とは何か」を理解することが中高生の英語上達の最初の壁のように感じています。
熟語は「前置詞まで」で1単語と考える
英検2級では熟語対策も重要です。ここで、
be interested
までしか覚えないのは不十分です。
be interested in ~
までまとめて覚えます。
同様に、
take part in ~
depend on ~
be responsible for ~
deal with ~
be satisfied with ~
というように、後ろの前置詞まで含めて覚えましょう。
熟語問題では、この「最後の前置詞」が正解を決めることがあります。
間違えた問題は「単語帳の復習」だけでは足りない
大問1の復習で、「知らない単語だった。単語帳をもう一回見よう」だけで終わらせるのはもったいありません。
間違えた理由を分類してください。
① 単語そのものを知らなかった
→ 語彙不足です。「知らない→知っている」状態になったばかりであり、最も忘れやすい段階です。復習タイミングをその日のうちに三度取ることをお勧めします。
② 単語の意味は知っていた
→ 文脈判断またはコロケーションの問題です。
その単語が実際に使われている例文を確認します。
③ 2択まで絞れた
→ 類義語の使い分けを確認します。勉強しているがゆえに発生する段階です。
「なぜ正解なのか」だけでなく、
「なぜもう一方はダメなのか」
まで確認すると、次の問題に知識を転用しやすくなります。
④ 熟語を知らなかった
→ 熟語全体を一つのまとまりとして覚え直します。
大問1対策で作るべき「4点セット」
新しく単語を覚えるときは、次の4つをセットにするのがおすすめです。
① 意味
② 品詞
③ よく一緒に使われる語
④ 短い例文
たとえば「provide」なら、
provide
【動詞】提供する
provide A with B
The school provides students with computers.
という形です。
「provide=提供する」だけよりも、本番で使える知識になります。
1問に時間をかけすぎない
英検2級では、大問1の後にも長文、要約、英作文が待っています。
そのため、大問1で一つの単語を何十秒も悩み続けるのはおすすめできません。
特に、
「この単語を知らないから解けない」
タイプの問題は、長く考えても正答率が大きく上がらないことがあります。
判断できない問題には印を付けて進み、残り時間があれば戻る方が効率的です。
大問1のおすすめ勉強法
毎日の学習は、次の流れにするとシンプルです。
STEP 1 英検2級レベルの単語・熟語を覚える
↓
STEP 2 短文問題を解く
↓
STEP 3 間違えた原因を分類する
↓
STEP 4 単語を例文・コロケーションと一緒に覚え直す
↓
STEP 5 数日後に同じ問題をもう一度解く
重要なのは、
「覚える → 問題を解く → 修正する → もう一度思い出す」
という循環を作ることです。
単語帳を眺めるだけで終わらせないことがポイントです。
こんな勉強になっていたら要注意
英検2級の大問1が苦手な人は、次の状態になっていないか確認してください。
- 単語帳を最初から最後まで読むだけ
- 日本語訳を1つだけ覚えている
- 熟語の前置詞を覚えていない
- 例文をほとんど見ない
- 問題を解きっぱなしにする
- 間違えた原因を分析しない
- 1問の知らない単語に時間を使いすぎる
一つでも当てはまるなら、勉強方法を変える余地があります。
英検2級・大問1攻略のまとめ
英検2級の大問1は、単なる「単語暗記テスト」ではありません。
必要なのは、
単語の意味を知る
+
文脈から必要な意味を予測する
+
自然な語の組み合わせを知る
という力です。
そのため、
「英単語=日本語訳」だけの暗記から卒業すること
が、大問1攻略の第一歩になります。
単語帳で覚えた知識を短文問題で使い、間違えた単語を例文やコロケーションと一緒に覚え直す。
このサイクルを繰り返すことで、大問1は「なんとなく選ぶ問題」から「根拠を持って選ぶ問題」に変わっていきます。
英検2級合格を目指すなら、まず大問1を安定した得点源にしていきましょう。